ものがたりトランプ、はじまります
子どもたちの手のひらに、物語が宿るカードを。
渋谷文芸食堂をはじめ、子ども食堂や地域の居場所には、食事や遊びをきっかけに、さまざまな子どもたちが集まります。そこには、本を読むことが好きな子もいれば、本を開くことに、まだ少し距離を感じている子もいます。
私たちはこれまで、子ども食堂や地域の文芸活動の中で、本や絵本、カルタ、カードなどを通じて、子どもたちが言葉に触れる機会をつくってきました。その中で見えてきたのは、「本を読む」こと以前に、気軽に言葉や物語に出会える入口が必要だということでした。
それが、ものがたりトランプです
本はすばらしい媒体です。一方で、読む時間、読む環境、集中する気持ちがそろわないと、子どもにとっては少しハードルが高くなることもあります。
そこで私たちは、物語をもっと手に取りやすく、もっと場に置きやすくする方法として、「物語をカードにする」ことを考えました。
ものがたりトランプは、本の代わりではありません。本へ向かう前の、やわらかな橋です。
物語を、手のひらにのせる
ものがたりトランプは、絵本作品や短い物語を、名刺サイズのカードとして再構成する取り組みです。
カードだからこそ、子どもたちは気軽に手に取ることができます。持ち帰ることができます。集めることができます。友だちと交換することができます。誰かに見せることも、何より遊ぶこともできます。
一枚のカードに物語の一場面があることで、その場に小さな物語の入口が生まれます。本を開かなくても、物語がそこにある。机の上に置かれたカードから、会話が始まる。手元に残ったカードから、後でまた思い出す。
子どもたちが言葉や物語と出会うための、新しい入口をつくる試みです。
Aから3までは一般公開しております。毎月約4枚ほど増えていきます。
クリエイター紹介
制作:くまもとみずほ 氏本企画では、くまもとみずほさんの作・絵のもと、ものがたりトランプの制作を進めています。
くまもとみずほさんの作品には、あたたかく、やさしいまなざしがあります。子どもたちがふと手に取ったときに、安心して物語の世界へ入っていけるような魅力があります。
今回、ものがたりトランプの趣旨にご賛同いただき、絵本作品をトランプカードという新しいかたちで届ける取り組みにご協力いただいています。
今後、ものがたりトランプとして展開されることで、くまもとみずほさんの物語世界が、子ども食堂や地域の居場所、書店、WEBなど、さまざまな場へ広がっていくことを目指しています。
入手するには?
ものがたりトランプは、子どもたちに無理なく届き、かつ継続的に運用できるよう、配布の仕組みを整えながら進めていきます。2026年度はまず、渋谷文芸食堂を中心に配布しながら、徐々に多くの場所で手に取っていただけることを目指します。
子どもへの無料プレゼント
子ども食堂や関連イベントに参加したお子様お一人につき、1種類につき最大2枚までを無料でプレゼントすることを基本とします。
2枚にしているのは、交換や保存を楽しんでもらうためです。
たとえば、1枚は自分の手元に残す。もう1枚は友だちと交換する。あるいは、1枚は普段使いにして、もう1枚は大切に保存する。そうした使い方ができることで、カードが一度きりの配布物ではなく、子どもたちの間を巡る小さな物語のメディアになります。
大人への配布について
大人やスタッフは、原則として無料配布の対象外とします。配布数が過度に膨らむことを避け、子どもたちに安定して届けるためです。
一方で、大人の方にも企画に関心を持っていただき、応援していただける入口は必要だと考えています。そのため、購入や寄付による入手方法を設けることを検討しています。たとえば、1枚100円程度の寄付など、無理のない形で応援できる仕組みを想定しています。
また、大人向けには、過年度に制作した渋谷文芸トランプ等を活用することも検討しています。
今後の展開と、ご関心のある方へ
ものがたりトランプは、まずは子ども食堂や地域の居場所での配布から始め、少しずつ展開を広げていく予定です。
単にカードを配るだけではなく、子どもたちが物語に出会い、集め、交換し、話し、また読み返す。そうした体験が地域の中に残っていくことを目指しています。
ものがたりトランプは、子どもたちに言葉や物語と出会うきっかけを届けるための取り組みです。
子ども食堂、地域の居場所、書店、学校、図書館、福祉団体、地域団体など、連携にご関心のある方は、ぜひお気軽にメールにてお問い合わせください。
子どもたちの手のひらに、物語が宿る。
その小さな出会いを、一緒に広げていければ幸いです。
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